電車と電車のつなぎの艶


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電車と電車のつなぎの艶

列車と列車のつなぎには多くのエピソードがあります。

あれは学生の頃、
昔の電車はよく揺れました。
ギィ~ギィ~音をたてながら、
横や縦に揺れていました。

その列車のつなぎが通学時間の私の個室です。
朝の通勤時間には多くの社会人や学生で
そのつなぎは満員ですが、
帰宅時の夕刻には列車内も比較的空いているので
そのつなぎの部分も空いていることが多いのです。

帰りはいつもひとりで
列車の振動に揺られながら、
アコーディオンのつなぎの鉄板の上でゆるんでいました。

間近まで気が付きませんでした。
女性が現れたのは、
目の前でした。
避ける間もなく、
身体を横に向けながら
私と正面に向き合う格好ですり抜けて行きました。

「あ!」と思うまで声も出ませんでした。
私は胸のところまで上げていたこぶしを握った右手の甲が
彼女の胸に食い込みました。

なんとも言えない柔らかさ!
彼女の左胸、そして右胸が通り過ぎました。
一度目は記憶にありません。
しかし、二度目の右胸が通った瞬間
経験しました”大人の経験”を

 

更に、左手はかばんを握り、
下腹部の位置にあります。
そこには彼女の下腹部が通ったのです。

過ぎ去るとき、感じた大人のにおい
更に、含みのある微笑み
そのときが絶頂期でした。

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