朝に出会ったヘンなおじさん


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朝に出会ったヘンなおじさん

「見られてますか!」(心の中でイノキ風にそう叫ぶ)
今にもそう聞こえてきそうな、おじさん。
ちょっと込み合った通勤電車、
向かい合わせに座ったおじさんと目があった。

身なりは、背広にネクタイ、
どう見ても中年のサラリーマン。

しかし、背広の開いた前の白シャツから
薄っすらとピンクの線が透き通って見える。

見たくない!見たくない!
あれはきっとピンクのブラジャーや!
「えらいもん見てしもた。」とは思うが
どうしてもついつい見てしまう!

ここは朝といっても満員の通勤時間を外れた通勤電車。
だから、エリート道からは、遠のいた人々の乗る時間帯
初老の男性、気の抜けたサラリーマン、買い物中の中年女性、
それなりの視線の数はある。

終点まであと六駅もある。
せめて新聞でもあれば、前を覆い隠せるのに
本も持ち合わせていない、スマホだけか?
これじゃ隙間から、いくらでもおじさんが見えてしまう。

電車の天井からぶら下がる広告を見ていても、
気が散っている。
動揺しているのが手に取るようにわかる。
まるで、女子高生の醜態を見てしまったかのように

眠った振りをしよう。
無理やり目をつぶり、寝ようとするが眠れない。
普段はあっさり、電車の揺れでこっくりこっくりと寝てしまうのに
今日に限っては眠れない。
気になっている。 どうして? あんなおっさん。

他の人は気づかないのだろうか?
あの薄っすらと浮き出るピンク色が?
色気じゃない・・・そんな趣味はない。
頭がおかしいおっさんが気になっているだけ?
ただ、それだけか?
本当は心の根っこ部分にそんな趣味あるんじゃないの?

ぶるぶる~そんなんじゃない、ただ気になる。
あのピンク!
もし、あれが女子高生なら正常?これもただのすけべーおやじ。
もし、あれが30代前半の若奥さんだったら、この関心は正常?
もし、あれが70歳の老婆だったら異常、それとも正常?
どちらにしても、あのピンクのブラジャーを付けているのは
女性じゃない、男性だ、これはモラルの観点からの異常か?正常か?の判断だ。
この関心度の高さは、おっさんとピンクブラジャーの不釣り合いからくるもの?

 

ここまで気を留めること自体が異常!
他の人は、ちらっと見ただけで気を逸らしているのに、自分だけが凝視している。
今も変なおっさんは、ほくそ笑んでいる、カモが1匹引っかかった。
きっと、自分と同じ趣味だろう?

そして、きっとピンクのブラジャーを付けたおじさんの姿を見たいのだろう?
変態は自分自身?・・・嗚呼、これが自分自身?

ひょっとすると1か月後ぐらいで自分がピンクのブラジャーを付けていたりして?

 

 

※上記のピンクブラジャーおじさんは、朝の通勤で本当にあったことです。
ただ、その一回こっきりで二度と会うことはありませんでしたので、
私のピンクのブラジャーは付けていません。
2~3回と会っていたら、引き込まれていたかもしれません?

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